労使共同宣言 に具体的に列挙された項目 以下の通りであり、どの項目も今後の労使の自助努力の基盤をなすものである。 国民各層の信頼と支持を得るため、労使はその立場を超えて、国鉄改革の当事者として、以下の課題について最善の努力を尽くすこととする。 ①安定輸送の確保、安全で便利な輸送の提供が国鉄労使に対する国民の信頼の基盤であり、労使は諸法規を遵守し、全力を挙げてこれを実現する。 ②一人ひとりのお客様に明るく笑顔で誠意のともった応対をしていくことが輸送サービスに従事する者としての基本であり、そのためには、先ず第ーにリボン・ワッペンの不着用、氏名札の着用等定められた服装を整え、お客様に不快感を与えない、折り目正しいサービスの提供に努めることとする。 ③飲酒・酒気帯び勤務、点呼妨害等企業人としてのモラノレにもとる行為の根絶に努める。 鉄道事業の再生をはかるために不可欠なことは、厳しい競争場裡において将来を展望しうる企業体質を作ることであり、そのために必要な合理化は、労使が一致協力して積極的に推進し、鉄道事業の再生、強化をはかつていくための新しい事業運営の体制を確立することとする。 余剰人員対策について、労使は次の点について具体的に取り組むこととする。 ①派遣制度等を積極的に推進する。 ②従来の特退協定に基づいて、退職勧奨を積極的に推進する。 ③新たな希望退職制度の法的な措置がなされたのちには、労使はその円滑な運用により、目標の達成に向けて積極的に取り組む。 ④]職員の将来の雇用の場の確保、拡充について労使が一致協力する。 上記の事柄を積極的に推進していくために、 i国鉄再建フォーラムJ、i国鉄改革推進労使会議J、「再建問題等懇談会」等労使聞のノレールに則った話し合いの場を、従来にも増して活性化し、活用していくこととする。 関連記事 国鉄労働組合史詳細解説 152 にほんブログ村 にほんブログ村 続く ******************************************************** 取材・記事の執筆等、お問い合わせはお気軽に blackcat.kat@gmail.comにメール またはメッセージ、 コメントにて お待ちしております。 国鉄があった時代 JNR-era *****************************
現在の新幹線は国鉄が開業させた、東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線(東京~盛岡)・上越新幹線と、整備新幹線として整備された、東北・北海道新幹線(盛岡~新函館)、北陸新幹線(敦賀~高碕)九州新幹線(博多~鹿児島中央)、西九州新幹線(長崎~ 武雄温泉 )が有ります。 国鉄時代に建設された新幹線は分割民営化時には新幹線保有機構が一括保有して、旅客会社三社に線路をリースさせるという形式を取っており、通常の保守及び車両に関しては各旅客会社に帰属するものとされていました。 リース料は、長期債務として新幹線保有機構が負担した長期債務を30年間で均等に分割した分を元に利息分及び人件費などの維持費を加えた額をリース料とし。この総額を三社に対して輸送量に応じて割り振るというもので、東海が圧倒的に輸送量が多いことから当然のことながらリース料は高額となり、その反面山陽・東北・上越新幹線はその負担が軽くなる構図となり、東海にしてみれば負担が大きい反面、西日本は負担が軽くなるわけで、特にローカル線区間を多く抱える西日本にしてみればこの方式は有利に働くと言われていました。 建設費の原価償却が大きい東北・上越新幹線は赤字である反面、原価償却が終わっている東海道新幹線は輸送量の大きさもあり常に高収益となっている。 当初の枠組みでは、毎年のリース料は当然のことながら東海に大きく、東日本や西日本には少なくなるように設計されている。 当時は、国鉄の上場は非現実的で有ると思われていたものの、旺盛な輸送事情から上場が現実的になってきた中で、東京証券取引所からは下記のような懸念が示されたこともあり、 新幹線鉄道保有機構が収益の調整弁として恣意的に使われかねず、また30年後の譲渡条件が定まっていないなど、投資家保護上問題がある として、売却が検討されることとなるわけですが、以下は新幹線保有機構の全文となります。 引用:wikipedia 新幹線保有機構 参考blog: 国鉄改革 とは?新幹線保有機構とJR各社 参考blog: JR発足の頃 鉄道150周年に寄せて 新幹線はJRの所有ではなかった発足当初 にほんブログ村 にほんブログ村 続く ********************************************************